健康診断に来院された、ご自宅では何の症状もない5歳弱のチワワさんです。
写真は健診の際に眼を5倍～32倍で拡大して観察している画像で全て同じ眼です。
最初の4枚は通常の室内と同じように拡散した光をあてて観察している画像です。

次の4枚は細長いスリット光という光をあてて観察している写真です。

赤丸の中に見えている茶色のつぶつぶや白いモヤモヤがどの写真の中にも写っているはずなのですが、倍率が低いと分かりませんよね？
肉眼ではもっと見えないはずです。

この状態は水晶体(レンズ)と瞳の間に隙間があいてきて、眼の後ろにある硝子体という組織が眼の前の方に移動してきている病気です。
茶色のつぶつぶは眼の中にダメージが出ている可能性が高い所見です。
進行すると水晶体亜脱臼や緑内障という緊急手術が必要になる病気になることが多いです。
症状が出ていなくても、ジワジワと病気が進行していることが少なくありません。
日頃から健診をして、出来る予防や対策をしっかりとしていきましょうね！